【英語など】最強の語学学習法!シャドーイングの方法を徹底解説

目次
どの語学の勉強法が効果的かわからない
長いこと英語の勉強をしているけど、全く話せない
試験を受けても全く成果が出ず、伸び悩んでいる
そう思っているあなたに朗報です。
今回、お話ししたいのはシャドーイングと呼ばれる勉強法。
私が実践した中で、一番効果の高いトレーニングです。
実は、私も大学生の頃にシャドーイングに出会ったのですが、その時は
一つのテキストを時間かけて読み上げるなんて、時間のかかる勉強法だ
それよりも、次々に参考書や問題集をやりあげる方が勉強をやった感がある
などと考え、結果的にやった勉強が中途半端で終わってしまった苦い経験があります。
しかし、このシャドーイングに再び出会ってから約2ヶ月で、IELTSではスコア6.0から7.0と大幅上昇。
さらにはこのシャドーイングを活かし中国語も勉強した結果、おおよそ1年でHSK6級も合格できました。
ではシャドーイングが語学の学習者にとって、なぜ効果的なのかとその方法をお伝えします。
シャドーイングとは?
シャドーイングとは、英語などの聞こえてくるCDの音声のすぐ後ろを1~3単語ほど、遅れてついていく形で発音する学習法で、通訳者の訓練でもよく使われますが、初心者でもできる手法です。
そしてシャドーイングが、英語などの外国語を学ぶ際になぜ有効かといいますと、ネイティブの発音をまねることにより、より高度なスピーキング力や実践での英会話力を身につけることができ、さらにはリスニング力の強化につながるからです。
そもそもあなたがリスニングの問題を解けない理由は、 試験中などにメモを取れなかった、記憶できなかったからでもなく、 内容を把握できなかったことが原因です。
つまりは話のつながりがわからなかったことが理由です。
だいぶ聞けるようになったのに、点数が改善されない
という方がいらっしゃいますが、その聞けているというのは【耳に飛び込んでくる単語】であって、単語と単語を結ぶ 【間の言葉】が聞きとれていない場合があります。
リスニングはもちろん、ネイティブの会話の時には「間の部分」 がとても重要になり、 それを補うためにシャドーイングが大事になります。
シャドーイングのやり方
シャドーイングの流れをいいますと、精読→シャドーイング→暗唱→音読→仕上げのシャドーイングとなります。
では、それぞれのやり方の詳細を解説していきます。
精読
対象となるリスニングの文章の中で、わからなかった単語や文法などを徹底的に調べあげ、文章の中で理解できない箇所がないように精読しましょう。
また、精読の際に文章の中へスラッシュを入れてください。(暗唱の際に重要となります)
このスラッシュですが、文法的な区切れをベースにしながらも、自然な文章の塊を意識してスラッシュを入れてください。
シャドーイング(文章を見ずに5〜10回)
シャドーイングは文章の意味を理解することが目的ではなく、ネイティブの発音・抑揚・リズムを掴むことが目的です。
そこで、シャドーイングでは自己流の発音・リズムなどにならないように注意し、 発声しながらネイテイプ音声をまねてください。
シャドーイングをやりながら音声に追いつかない部分があれば、自身のイメージと音声がどう違っているのか、口を止めてもよいので確認しましよう。
そして、自身の声がCDなどの音声より先行しないよう、注意しながら5〜10回シャドーイングしてください。
また、CDなどの音声に自分の声がまったく追いつかないようでしたら、教材を自分のレベルにあったものにするなど、工夫はしましょう。
もしくは音声プレーヤーのアプリなどを使用し、再生スピードを調整することも効果的でしょう。(慣れたら元のスピードでシャドーイングしてください。)
個人的にはNHK出版のアプリで、【語学プレーヤー】をオススメします。
語学プレーヤー(NHK出版):https://www.nhk-book.co.jp/pr/app/lang_player/
暗唱(1周目)
暗唱は丸暗記をするためでなく、文章を自力で組み立て直すトレーニングだと思ってください。
先ほどご説明したスラッシュを区切りに暗唱を行いますが、そのスラッシュごとに単語・文法などの意味を確認して、その後に暗唱へと入りましょう。
10単語であれば30秒、20単語であれば1分を目安に、制限時間の中でそのセンテンスを暗唱しましょう。(ストップウォッチを使用してください)
制限時間を終えたら、覚えているかは関係なく次に進みます。
一方、すでにセンテンスを覚えていても設定した時間が残っている間は、何回も復唱を繰り返します。
時間を過ぎると次に進む理由として、暗唱そのものが大変な練習法なので、大変すぎると学習意欲が失われてしまうためです。
それに、覚えているセンテンスを繰り返すことで、やさしい表現に慣れてスピーキングにも役立ちます。
つまりは知っている言語を、「とっさに使える」言語にするためです。
その他、暗唱の際には電車の中など、声を出せない場所でしたら口パクでもOKです。
暗唱時にセンテンスを忘れてしまう部分があった場合、無理に思い出そう(文を組み立てよう)とするよりも、文章を見て再確認してください。
暗唱(2周目)
自身が目標とする最後のセンテンスまで進んだら、また最初に戻り2周目に入ります。
2周目は、1周目の記憶があるので、暗唱も楽なはずです。
各センテンスの暗唱における制限時間を短くする、もしくはセンテンスをつなぎ合わせるなどして、負荷をかけてもよいでしょう。
ゆっくり丁寧に音読
最後にもう一度、細かいところの意味を理解しながらも、冠詞、 複数形のsなどを見落としていないか確認し、音声の文章を見ながら読みあげます。
早く音読(1回目)
意味を考えなくてよいので、スビードを再優先させて音読しましょう。(ゲーム感覚でOKです)
しかし、単語を読み飛ばすことはなく、単語の最初や終わりをきちんと発声してください。
早く音読(2回目)
次は意味を考えつつ、速く読むことに挑戦しましょう。
文章を読みながら、自分が一番早いと思う最高スピードで音読を2回行ってください。
仕上げのシャドーイング
暗唱と音読で意味に集中してきたところで、音声イメージをもう一度確認です。
おそらく以前より発声できるでしょう。
ここでも絶対に音源より先を行かないよう注意してください。
そしてどの程度シャドーイングが可能になったか、楽しみながら挑戦してください。
まとめ
以上がシャドーイングのやり方ですが、ここで整理しますと、
◯音声の文章にある単語や文法を理解しながら精読
◯精読しながら文章にスラッシュを入れる
◯意味よりも、ネイティブの発音・抑揚・リズムを掴むため5〜10回シャドーイング
◯時間に制限を設け、スラッシュごとに意味や文の構造を理解しながら暗唱する
◯もう一度、文章の最初に戻り暗唱する(負荷をかけてよい)
◯文章を読んで意味を理解しながらゆっくり音読
◯文章の意味は把握せず、最大限のスピードで音読
◯意味を理解しながら、最大限のスピードで音読
◯発音・抑揚・リズムを掴めたか、確認の意味も込めて仕上げのシャドーイング
となります。
シャドーイングで一つの箇所を重点的に勉強するより、次々と問題や参考書を進める方がやった感はあるでしょうが、このような勉強法では広く浅くで、しかも消化不良で終わってしまいます。
そこでほんの15分でもよいので、シャドーイングを毎日進めてください。
もちろん、このシャドーイングの流れが途切れる形であっても構いません。
車や電車の中など、どこでも可能な学習法ですし簡単にできるはずです。
3ヶ月もシャドーイングを継続すれば、あなたの英語力、特にリスニングやスピーキングは格段に伸びていることを実感するでしょう。
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