北京大学・光華管理学院(MBA)をおすすめする理由【体験談】

目次
経済発展めざましい中国でビジネスの研究をしたい
英語とあわせて中国語も学びたい
などを考え、中国へのMBA留学を考えている方もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事では、北京大学光華管理学院(MBA)へ交換留学した体験をベースに、北京大学MBAをおすすめする理由を解説します。
北京大学MBA URL:
http://english.gsm.pku.edu.cn/mbas/en/P11803924791387517838595.html
アジアでMBA――もっと気軽に、もっと成長できる場所へ
※香港中文大学MBAの先輩の著書です。北京大学のことも書いています。
北京大学MBAの概要
北京大学について
北京市の海淀区に位置し、1898年に設立された、清華大学と並ぶ中国屈指の名門大学です。
また、北京大学の前にある大通り向かいに清華大学があり、双方で様々な交流もあります。
そして中国のシリコンバレーとして有名な中関村が、北京大学近くにあります。
北京大学MBAのクラスの構成
Full timeのMBAは中国語で提供されるコースと、英語で提供されるコース(International)に分かれ、パートタイムのMBA(中国語)も用意されています。
MBAを受験する日本人の方は、International MBA を希望される方がほとんどです。
International MBAにおいては、人数が40名前後のクラスサイズとなっていて、国籍は年にもよるものの、15~20ヶ国前後の生徒が北京大学MBAに集まります。
特に多いのが韓国人ですが、日本人は毎年0~2名と少なめです。
北京大学MBAの授業構成
授業によってはパートタイムの学生、交換留学生、他の学部の大学院生とも一緒になるので、少人数の授業もあれば、30~50名の授業もあります。
授業は他の欧米の大学でも行なうような、経営に関する授業もありますが、中国の経済、ビジネス、文化などを授業で学ぶことができます。
年次によっては異なりますが、太極拳などの独特な授業が実施されることもあります。
授業の質
授業の質は教授によるところが大きいです。
ただし教授に対しては、生徒より授業のフィードバックが行われることがあるため、あまりに評価が低いとクビになることもあり、一定の授業の質は担保されているといえます。
その他イベント
中国屈指の名門大学ということもあり、普通では会うことのできない有名人のスピーカーイベント、通常だったらできない企業訪問、そして有名企業の就職イベントや案内が行われます。
授業のスケジュール
2年制のMBAではありますが、授業を上手に取れば2年もかからず、講義を終わらせることも可能です。(年次にもよりますので、必ずMBAオフィスに確認してください)
MBAオフィスの対応
オフィスの対応も親切で、Wechatと呼ばれるLINEのようなものでクラスごと、交換留学生ごと、授業ごとにグループを作ってくれます。
そして困ったことがあればオフィスの職員、ティーチングアシスタント、そして他の学生があなたをチャット内でフォローしてくれます。
北京大学MBAのランキング
MBAオフィス側として、ランキングを意識したスクール運営をしているわけではないため、著名なMBAランキングにはあまり顔を出さないケースが散見されます。
しかし、大学自体のランキングや知名度は、あなたもご存知のとおり世界トップクラスです。
QS World University Ranking URL:
https://www.topuniversities.com/qs-world-university-rankings
少なくともアジア圏内では、『北京大学のMBAを卒業しました』と言えば、あなたを見る目は変わるでしょう。
キャンパスの雰囲気
中国の土地の広大さとあわせ、中国屈指の大学ということもあり、キャンパスは日本では考えられないほど広大です。
そしてキャンパス内に未明湖という湖を有し、湖付近を中心に、中国古代風の庭園が広がります。
また、キャンパス付近には清朝時代の離宮で知られる円明園、世界文化遺産である頤和園という庭園があり、中華の雰囲気が漂う落ち着いた場所です。
キャンパス内にあるもの
複数の学食・カフェはさることながら、キャンパス内にはスーパーやコンビニなどもあり、学内で生活することに困ることはないでしょう。
北京大学MBAのメリット
MBA取得全般のメリット・デメリットを知りたい方はこちら
中国語が学べる
メインとなる授業は英語で行われますが、学内で中国語の授業が受けれたり、学外近くには中国語を学べる私立学校があるなど、英語+中国語をお考えの方には非常におすすめです。
また、キャンパスからバスで10分のところには北京語言大学もあり、夏休みなどに短期の集中授業を取ることも可能です。
やる気と授業の兼ね合い次第にはなりますが、学期によっては、午前中は北京語言大学の授業、午後は北京大学でMBAの授業を取ることも無理ではありません。
北京大学校友会ネットワーク
日本にも北京大学校友会があります。
MBAの校友会、そして北京大学全体の校友会に加入することが可能で、それぞれの団体で定期的にイベントが開催されています。
日本人が少ない
MBAランキングにあまり出てこず、MBAは欧米が主流な中、どうしても注目が集まりづらいため、まだ日本人は少なめです。
母国語で助けてくれる人がいない環境下、あなたの海外でのサバイバル力は磨かれることでしょう。
北京大学 MBAの費用
北京大学MBAの学費について
毎年値段は変わるものの、他の欧米・アジアMBAと比べてかなり安めです。
2年間での学費は18.8万元(日本円:300~330万円)となり、他のアジアMBAと比較しても半額くらいとお得です。
北京大学の寮費について
ほとんどのMBA学生は寮に住むことも可能で、寮費も一人部屋の2年住まいで10万元(160~170万円)くらいとなります。
食費について
北京大学内の学食では100~200円前後で朝・昼・夜を済ませることができます。
また値段だけでなく、味も美味しく、大学が提供しているので食の安全も担保されているのも嬉しいところです。
費用のまとめ
学費+寮費+生活費で、600万円前後で済むため、私費留学を検討される方でも無理のない学費と言えるでしょう。
奨学金について
北京大学、中国政府、そして財団から奨学金を貰うことも可能で、そうなると学費がタダになったり、生活費まで面倒を見てくれることがあります。
北京大学のMBAに留学する日本人は今のところ少ないので、何かしらの奨学金を手にすることはそこまで難しくないと考えます。
北京大学MBAの受験について
他のビジネススクールと同様、GMAT、TOEFLなどの点数が求められ、インタビューが行われます。
例えばGMATでも600点以上と高得点を求められますが、最終的に先方の希望を満たす点数でなくても、交渉次第で何とかなるケースもあるので、最終手段として『交渉する』という選択肢も持っておきましょう。
※もちろん、交渉するにあたっても、あまりにも低スコアだと相手にされませんので要注意です。それに高スコアを取るに越したことはありません。
MBAにおけるGMAT、GREなど、各種試験対策を知りたい方はこちら
香港MBAとの比較
北京大学MBAと香港MBA自体を比較した場合、感じるところは人によって異なるのと、年によって状況も様変わりするので、比べづらいのが現状です。
しかし、都市の違いを述べるのであれば、
・北京市の方が香港と比べ、土地が広い
・北京市の方が、食費など生活費の物価が若干安い
・北京の街中では、英語が通じないケースが多い
などが挙げられます。
中国生活を便利にするツール
IT大国である中国では、アプリなどツールがあると非常に生活が便利です。
下記サイトにおすすめツールをまとめましたので、ご参考ください。
中国での生活におすすめアプリ・サイト27選
https://gogakustudy.com/chinese-app/
北京大学MBAの注意点
気候について
北京自体が緯度的に仙台くらいの場所にあることからも、冬場はとても寒く、−20℃まで達することがあります。
大気汚染について
中国政府も環境汚染には大変気を使っているので、大気汚染についても、車や暖房の使用制限をかけるなど対策が取られています。
その結果、以前ほどの大気汚染は減っているのが現状です。
そもそもですが、北京市は約2,100万人の人口を抱えています。
大気汚染があるとしても、それだけの人が住んでいるという事実があるので、過剰な気にし過ぎは禁物です。
食の安全について
メディアで食の安全については、あなたもご覧になられたことがあるでしょうが、
・安くて不衛生なレストランや露店で食事をしない
・キレイで清潔なスーパーで買い物をする
・なるべく大学内の学食を使用する
などを守れば、食の安全に関してほとんど問題ないでしょう。
また、中国政府も食べ物の安全に関しては近年非常に厳しく、もし食品会社が偽装など不正をするものなら、テレビで会社名を公表されることもあります。
反日感情について
全くないとまでは言い切れませんが、キャンパス内で日本人が不快と感じるようなことはほとんど無いでしょう。
仮に一部の人であったとしても、良識ある他の学生があなたをかばってくれる雰囲気です。
また、ほとんどの中国人が、日本に対して興味を持ってくれています。
北京の街中でも、あなたが普通に生活していれば、向こうから敵意を見せてくることはほとんどありません。
安心して留学していただければと思います。
まとめ
世界MBAランキングにもあまり名前も出ず、政治的な事情もあってか、国内でも中国の悪い面が誇張されがちで、日本人として中国MBAは敬遠してしまうかもしれません。
しかし、英語だけでなく中国語も学べ、学費も生活費も安く、ネームバリュー抜群の北京大学MBAは、あなたにとって非常に有効な選択肢でしょう。
もし、MBAを検討されるのでしたら、北京大学MBAもリサーチの対象に入れてみてください。
あなたにとってぴったりのMBAかもしれませんよ。
アジアMBA全般について知りたい方はこちら