証券会社は激務でブラック?就職すべきか経験者が語る

証券会社は激務でブラック?就職すべきか経験者が語る

新卒で証券会社ってどうなの?
給料も高いし転職先として証券業界って良さそう

と思っているあなたへ。

高給で華やかさがある証券業界ですが、一方では激務でブラックという声も聞こえるでしょう・・・。

結論からいいますと、激務でブラックと感じるかは人によりけりです。

ちなみに自分としては、最初のキャリアが証券会社のリテールであったことを、今でも良かったと思っています^^

そこで当記事では証券会社にて、リテール営業などを5年ほど勤めた私より、なるべく公平に証券会社の実情を経験者目線で語ります。

証券会社に就職を希望される方へ、少しでも参考になれば幸いです!

証券会社の業務

おさらいにはなりますが、証券会社の業務は大きく分けると、投資銀行業務リテール業務に分かれます。

投資銀行業務

基本としては証券引受業務、M&Aサポート、財務戦略のアドバイス、資金調達の調整,金融商品・技術の開発などがあります。

リテール業務

投資銀行業務で企業より引き受けた証券(債券、新規公開株など)、上場株、投資信託などを投資家に販売するのが主な業務ですが、その他にも最近は相続業務も熱心に行われているのが現状です。

そしてこのリテール業務が証券会社の収益の根幹となっています。

リテール営業のやり方について知りたい方はこちらをご覧ください。

その他の業務

その他にも、大手の証券会社であればベンチャーキャピタル、投資信託の組成などを行う企業もあります。

証券会社の年収

基本的には高給であると言えます。

その理由としては、

・在庫を持たないので、不良在庫を抱えるリスクがない
・メーカーのように製造コストがない
・投資家サイドにとって、働かずにに儲かるケースがあるため、ある種の依存性が発生する
・投資信託の販売によって、継続的に利益が証券会社に発生する(※信託報酬)

などが挙げられます。

信託報酬とは、証券会社が投資信託を運用しながら引く手数料のことですが、投資信託は投資家にとって長期保有が原則なので、すぐに解約されることが滅多にありません。

つまり、在庫も抱えず、投資家にも証券に対する依存性が発生し、投資信託によって手数料が自動的に証券会社に落ちるという、儲かるべくして儲かっているのが証券会社なのです。

証券会社のやりがい

証券会社のやりがい

がんばった分だけ給料に跳ね返ってくるのが証券会社の魅力でしょう。

あわせて、各々の業務にもやりがいがあるので、以下に説明します。

投資銀行業務

投資銀行業務が全てそうとは言いませんが、案件によっては何百〜何千億円という案件に関われたり、新聞に掲載されるような仕事に携われるのは非常に魅力だといえます。

しかし、一見華やかに見えますが、舞台の裏側は意外に地道な作業の繰り返しです。

リテール業務

リテール営業のやりがいは、営業を通じて数多くの経営者に会って話ができることではないでしょうか。

様々な経営者と話をする中で、色んな経営哲学やビジネスモデルを教えていただける。

実際に今でも、営業していた際にお会いした社長のビジネスアイデアや哲学は使わせていただいていますし、非常に価値のあるものだと思っています。

証券会社の大変なところ

頑張った分だけ報酬がもらえて、華やかそうに見える証券会社。

確かに魅力的に映るでしょうが、大変な部分もあるのは事実です。

以下リテール営業にを中心に、大変と思うところをお伝えします。

人間関係

特にリテール営業にフォーカスして話をしますが、足の引っ張り合いが起こりかねない環境だといえます。

なぜなら、営業マンの収益を同期・先輩と比較されるので、あなたが成果を出せば他の営業マンの評価が下がってしまう。

つまり、できない営業マン、特に成績が中途半端な営業マンほど人の足を引っ張ることに専念し始めます。

本来の敵は他社の金融機関であったりするのに、支店内の人間による足の引っ張りを払いのけないといけないという、余計な作業が入ってきます

とはいえ、あなたがしっかり成績をあげれば支店長は守ってくれる立場にあるでしょう。

なぜなら、優秀な営業マンをマネジメントしないと支店長は支店を回せなくなりますから。

なので、足の引っ張り合いに巻き込まれたくないのなら、圧倒的な数字を出しながら支店長に可愛がられるようにしておくと良いです。

あとは、足を引っ張ってくるのは中途半端にしか成績をあげれない営業マンなので、圧倒的に成果を出せば「かなわない」と思って口を出さなくなります。

つまりは営業では絶対に負けない

という気持ちを持って高パフォーマンスを出し続けましょう。

数字が挙げられないと支店に居づらくなる

当然ですが結果を出さないと、周りの社員に迷惑を掛けるので、支店に居づらくなります。

わかりやすく一例を出しますと、投資銀行サイドが上場企業から引き受けた債券を、リテールサイドが販売する、つまりは支店ごとに販売すべき数字が投資銀行サイドから降りてきます。

そう、販売すべき数字なので、支店としては絶対にその債券を売らないといけないのです。

そういった商品が支店内で目標未達となりますと、支店長、課長、周りの同僚の評価が下がります。

なので、いつまで経っても売れない営業マンだと、支店に居づらくなるどころか、会社によっては上司から叱責されることになります。

会社によってはこういった詰めが最近減ってるとは聞いていますが・・・。

証券会社って激務なのか

証券会社って激務なのか

投資銀行などは部署にもよりますが、深夜遅くまで残業というケースがあります。

時と場合にもよりますが、私のいた証券会社でも昼休みにカフェテリアで寝ていらっしゃる方もしばしば。

一方リテールサイドはどうかと申しますと、会社によりけりですが、大体19~20時くらいには仕事を終えて帰っています。

しかし、リテール営業の場合は早朝に、ニューヨークやヨーロッパの市況を確認しないといけないのと、9:00から日本の株式市場がスタートするので、準備のために出社は7:00前後というケースもしばしばです。

証券会社への就職は難しい?

そんな証券会社への就職ですが、果たして難しいのでしょうか?

一般的に投資銀行などは、高学歴で外国語が達者な人たちが受けに来ることを考えると、相当な高倍率だと思います。

また、リテール営業も以前と比べて待遇や労働環境が良くなっているそうなので、大手証券だと入社は狭き門でしょう。

ただし、

僕はそんなに学歴ないし・・・

と諦めるのは早いです。

就職なんて結局受けてみないと結果がわからないので、まずは採用応募してみるのがよいでしょう。

同じ証券でも投資銀行かリテールならどっち?

正直なところ人の性格次第でしょうが、日系の証券会社で出世をしたいのであれば、リテールを経験した方が良い気がします。(完璧に私の主観ですが・・・)

というのも、リテール営業を知らない人が社長になったり投資銀行サイドに行くのは、個人・法人の投資家、そして営業マンの気持ちがわからないという点で問題かと思います。

それに、リテールが証券会社の収益源なのに、そこを知らずに出世することなど限界があるのでは?と思いますし。

現に日本の名だたる証券会社って、例外はあるものの、ほとんどの社長がリテール営業を経験していますよね。

給料や出世について

日系証券であれば、出世も早く給料も高いのはリテール営業という傾向があります。

というのもリテール営業は成約が取れるとれないという、結果がわかりやすい世界なので、給料はもちろん、会社が社員を出世させるさせないも、はっきりできると思います。

今もこういった風潮があるのかわかりませんが、投資銀行サイドの人ってリテールを兵隊だと思っている人がいるものの、給料も高い、出世も早い傾向はリテールだということを知っておくとよいでしょう。

ネット証券へ就職

従来型の証券会社が幅を利かす一方で、スマホなどの普及もありネット証券も急速に存在感を高めています。

もちろん、日本を代表する大手証券へ入社するのもよいでしょうが、将来性を感じるのであればネット証券へ就職するのも選択肢として検討するのもよいでしょう。

証券会社の今後

華やかで高給な証券会社にぜひとも就職したいです!

もちろんその考えを否定しませんが、証券会社も様々な問題を抱えているのも事実。

個人的に大きな問題だと思うことを以下に説明します。

顧客の高齢化

日本の高齢化問題は証券会社にも影響を及ぼしています。

今までリテール業務における主要顧客だった富裕層がだんだんと高齢になっているのです。

ここで、

高齢で何が問題なの?

と思われるでしょうが、証券会社の営業マンは高齢の方に金融を勧める際は様々な規制が入ります。

つまり、資産が10億ある85歳の富裕層に簡単に金融商品を販売できなくなったのです。

そこで、若い40~60歳あたりの資産がある富裕層にアプローチするとしましょう。

しかしこの方々は、インターネットに慣れている=手数料が格安のネット証券で口座開設している人たちということになります。

ネット証券で口座を持っている人って、わざわざ対面のしかもノルマを背負った営業マンと取引をするでしょうか?

しかもこれだけ情報があふれている中、営業マンの情報提供を待ち遠しいと思っている方はどれだけいるのでしょうか?

つまり、もしあなたが証券会社で営業することになりましたら、ネット証券を上回る価値を顧客に提供しないといけないことを忘れないでください。

営業マンが抱えるノルマ

個人的に営業マンのノルマは証券会社の悪しき習慣だと思っています。

先程も申しましたが投資銀行が引き受けた金融商品を、支店の営業マンは売らなければいけない・・・。

しかも引き受けた商品が無数にあったら、支店の営業マンはどれだけの商品を顧客に勧めなければならないのでしょうか。

ほんの少しでも顧客が持つ投資商品に利益が出たら、営業マンのノルマ達成のため他の商品に乗り換えて手数料をあげる。

それもこれも結局は会社の利益?いや、配当と売却益を望む株主のためです。

これでは営業マンも上司もお客さんも、ひいては会社にとってWinWinと言えるのでしょうか。

少し重々しいことを書きましたが、退職した今でもリテール営業をしていたことに誇りに思いますし、だからこそノルマ重視から顧客重視に変わってほしい。

そう思いノルマの抱える問題を書いてみました。

とはいえ、今はだんだんとノルマ営業が見直されている聞き、勝手ながら嬉しく思います。

ただでさえネットから情報が気軽に取れて、さらにはネット証券が台頭して格安の手数料で金融商品が買えるのに、ノルマを抱えた営業マンから商品を買おうなんて、若い人は思わないでしょう。

また、昨今ではIFA(独立系フィナンシャル・アドバイザー)という、ノルマ関係なしに営業マンが自由に顧客へ良いと思った証券を販売できる会社も出てきています。

規模はまだ小さいですが、ノルマ営業に疑問を感じ証券会社を辞めた人がIFAとして会社を興すケースが多いので、小規模ながらも安心感はあるでしょう。

証券会社の未来はない?

顧客の高齢化であったりネット証券の活躍などありますが、証券会社自体お先真っ暗の業界かというと、そうでもありません。

もう一度繰り返しますが証券会社は、

・在庫なし
・投資家が一度でも儲かると、中々止められないという依存性が発生
・投資信託によって手数料が自動的かつ定期的に入ってくる

という儲かるべくして儲かっているビジネススタイルです。

多少の問題は今後も起こるかもしれませんが、今すぐ業界が傾くということはないでしょう。

まとめ

証券会社は激務でブラック?のまとめ

給料が高くやりがいもある一方で、人によっては人間関係やノルマ営業などを大変に感じることもあるかもしれません。

さらにはネット証券の台頭と顧客の高齢化によって、ビジネスモデルの改善を迫られる証券会社。

そんな証券会社に入社するしないはその人次第かと思いますが、私は最初のキャリアとして証券会社に入ったことに非常に満足しています。

特に支店にいた時の方々や、採用業務を一緒にした方々とは今でもお付き合いがあるくらい、人間関係に恵まれましたし、社会人としてのスキルもたくさん身につきました。

最初の配属先となった支店の支店長には、MBA留学時の推薦状まで書いていただいたり、証券時代の同期とは一緒に仕事したり、さらには元役員で独立された方からは『困ったら俺のところにこい』まで言っていただいたりなど、今でも証券会社時代の付き合いがあります。

さらには証券会社時代に培った営業スキルがあったからこそ、製薬会社に転職しても25ヶ月連続で新規顧客開拓ができたりなど、相応のスキルが付きました。

最後になりますが、私の記事があなたの就職活動に少しでもお役に立てれば幸いです。


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