【元人事採用担当が語る】大きく成功へ近づく就活のやり方を徹底解説

目次
これから就職活動を始めるけど、やり方がわからない
就活がきまらない、うまくいかない、どうしよう・・・
などお悩みのあなたへ朗報です!
実は就職活動もやり方があり、そのやり方に沿えば内定が出る確率が大幅にアップします。
そこで当記事では、証券会社、製薬会社などで新卒採用に関わり、延べ700名の学生の採用に関わった知見をベースに、成功への近道をどこよりもわかりやすく解説していきます。
特に、求職者が陥りやすい失敗例を混じえながら、話を進めたいと思います。
基本的な就職活動の進め方
採用媒体に登録→説明会→自己分析→エントリーシート→面接→内定となります。
そこで特に大事となるのが自己分析、エントリーシート、面接なので、こちら3点をベースに話を進めます。
就活は一人でやってはいけない
いきなりとても大事なことを言いますと、就活は一人でやってはいけません。
必ず誰か友人であったり、社会人の先輩であったり、常に客観的意見をもらい続けながら就活を続けましょう。
特に自己分析、エントリーシート、面接で話すことなどは絶対に誰かにチェックしてもらってください。
社会人として既に働いている方、そして自分の目指す業界の方に見てもらうのがよいでしょう。
もし社会人の方と接点が頻繁に取りづらいのであれば、大学ならキャリアセンターの相談員を使用するとよいです。
ではなぜ就活は一人でやってはいけないかと申しますと、あなたの言っていることがわかりやすい、すばらしいと判断するのは、第三者である他人です。
なので、あなたが良いと思って言っていること、書いていることが他の人にとっては、伝わらなかったりつまらないケースがあります。
就活は一人でやってはいけないという話を前提に、就職活動を進めましょう。
落ちることもあるので気にしない
就職活動をやっていれば、
・エントリーシートで落ちた
・最終面接で落とされてショック
など、色んな形で落ちることも想定されます。
しかし落ちたからといって、めげるようなことはしないでください。
・面接官の相性
・会社とのカルチャー
などが合わなくて、どうやっても受からないケースがあります。
はっきりいって、落とされた時はむしろラッキーだと思ってください。
変に入社して、会社とカルチャーが合わなかったりすると、内定は得たもののあとで大変な思いをしてしまいます。
とはいえ無い内定だとそれも問題なので、以下に就活のやり方をお伝えしていきますね。
就活のやり方~自己分析編~
なぜ就活で自己分析をやるかと言いますと、会社からすればあなたを例えると商品なわけで、その商品である自分を売り込むには、自身のセールスポイントや弱点を分析しないといけません。
そこで商品研究、つまりは自己分析を行う必要があります。
ここで余談なのですが時々、
自己分析が甘いから滝に打たれてきました
マラソンして自分を鍛えました
など、本来やるべきことから逸脱する方がいらっしゃいますが時間の無駄です。
自己分析はあなたという商品を研究するものだと思って、売りどころとなるポイント、製品(自分)のデメリットというか弱み、そして行動と感情に対してなぜ?を問いかけて情報を整理してください。
就職活動で聞かれることは中学生〜現在までのことですので、この間で
・自身が力を入れてやってきたこと
・楽しかった、嬉しかったこと
・辛かった、悲しかったこと
・何か乗り越えたこと
などをベースに、それぞれの行動や感情になぜ?を少なくとも3回ほど問いかけてみて、自己分析(商品研究)を行いましょう。
就活のやりかた~エントリーシート編~
企業説明会に参加して入社のモチベーションが高まった!
そこでエントリーシートを書くことになりますが、
エントリーシートで聞かれる内容は、
・強み
・弱み
・頑張ったこと
・苦労したことをどう乗り越え、何を学んだか
・志望動機
だいたいこの5つに集約されます。
エントリーシート記入の段階で、先ほど自己分析という名の商品研究で引っ張り出した情報をベースに、内容を埋めていきます。
書き方は具体的に書くことも大事になってきますが、具体的とは主に『数字と固有名詞』と思ってください。
例えば、『私はテニスサークルの幹事長を頑張っていました』ではどういったテニスサークルで頑張ったか伝わらないでしょう。
しかし、『私は50名のメンバーがいるテニスサークルの幹事長で、東京六大学のテニスサークル連盟一部優勝を目指して、メンバーをまとめ上げていました。』と表現すれば、相手も『相当頑張ったんだね』ということがイメージできるでしょう。
強みはどう書くのか
強みについてですが、言い方はなんでも構わないと思います。
しかし、
私は行動力があります
などといった形で、誰でも言ってそうなフレーズを書いてしまうと、エントリーシートを読む会社の人事部にとっては非常につまらなく、読み手に刺さらないでしょう。
もっといえば、人事部の人たちは毎年何千枚のエントリーシートを見ています。
そこでいつも見ているようなフレーズを述べてしまうと、人事も仕事で疲れている中、読み飛ばしてしまうでしょう。
誰よりも即行動に移す力があります
的な感じで、強みを表現するフレーズも具体性をもたせるほうがよいでしょう。
弱みはどう書くのか
強みはスイスイ書けるけど、弱みはどう書くのか悩まれる方も多いです。
実は弱みもヒントがありまして、弱みも裏を返せば強みに変わる言い方、もしくは『弱みだけど回避できる方法を知っています』という言い方をすればよいでしょう。
例えば、
『僕の弱みはすぐ怒ることです』
などと言ってしまうと、人事部からしたら入社後にモンスター社員になると思われて、採用をためらいますし、それが何の強みに変わるのか、どうやって怒りを回避できるのか、表現が難しいところだと思います。
そこで、
『僕の弱みは結果にあせってしまうところです。それだけ結果にコミットしてやっている、という気持ちの現われなのですが、それがあせりに変わることがないよう、常に周りの仲間に意見を求めたり、あせってないか仲間に確認しています』
などと言うと、『一生懸命やっているからこそ焦ることもあるのは仕方ないよね、しかも周りの意見も聞き入れようとする姿勢だったり、仲間がいるというのは、協調性がある人だ』という評価に繋がります。
頑張ったことについて
頑張ったことについてですが、大学生活の中で起こったことを書くのが基本です。
正直、学生生活で頑張ったことなんてない
華々しい経験なんてない
など、嘆く必要はありません。
正直、面接官はあなたの頑張った結果ではなく、プロセスを重視して見ています。
それに人事部も、『学生の頑張ったことなんて大したことない』と思っているくらいです。
なので、頑張ったことをどんな面接官にでも、わかりやすく完結に説明できるようにしてください。
例えば、あなたがサッカーサークルで幹事長をやっていたとしたら、
・相手はサッカーを全く知らないこともある
・もっといえば面接官が高卒の人で、サークルって何?と思われるかもしれない
など、面接官の状況を想定して、わかりやすく頑張ったことを伝えましょう。
自分は大したことやってないと思っている方へ
先ほども言いましたように、面接官も結果よりあなたの行動プロセスを見ています。
なので、普通の学生みたいにアルバイトを頑張ったでも問題ありません。
実際に私が聞いた、もしくはお会いした学生に以下のような方がいらっしゃいました。
『某大手牛丼チェーンが大好きでアルバイトをしていましたが、お店が閉店の危機でした。そこで集客アップのため割引券のビラ20,000枚を駅前で配り、半年間で140%の集客増ができ、閉店を免れることができ、店長に感謝されました。』
『社員でも3ヶ月で80%が辞めると言われる、某居酒屋チェーンで3年間アルバイトしていました。』
チェーンのお店で働くことって、別に特別なことではないでしょうが、要はモノは言いようなのです。
実際に牛丼チェーンでバイトされていた方は大手化学メーカーに内定、居酒屋チェーンの方は忍耐力がある方だと思い、私の方で人事部長まで通そうとしたところ、大手他社で内定が出てそちらに入社されました。
普通の学生生活を送っていたと嘆くあなたにも、絶対にアピールできるポイントがありますので、ぜひとも自信を持って就活に挑んでください。
頑張ったことがすごい!と思っている人は危険
ここでよくあるのが、
私、海外でボランティアしてきました
俺、有名大学の体育会で活躍してたんだぜ
などといった、海外に行ったことがすごい、体育会に入っていることがすごいと思っている人たちです。
こういった人たちって確かにやってきたことは立派ですし、謙虚にしていればよいのかもしれませんが、一定数、面接官の前で偉そうな態度を取る方がいらっしゃいます。
海外でボランティアなんてお金払えばできるでしょ
体育会で頑張ったからって、社会で結果が出るとは限らない
というのが面接官の印象ですし、体育会の就活楽勝説は面接先の企業にコネが無い限り、ただの神話です。
海外ボランティアや体育会で頑張ったことは、ぜひとも面接官にアピールしてもらっても構わないのですが、それが横柄な態度に変わるのは絶対に避けましょう。
苦労したことをどう乗り越え、何を学んだかについて
ここも大学生活の中で起こったことを書くのが基本です。
書き方は強み、弱み、頑張ったことなどに通じるので、上記の文章を参考にいただければと思うのですが、学んだことを今後、普段の生活や社会でどう活かすかなどを盛り込むとよいでしょう。
あわせて、これは状況にもよるかもしれませんが、『チームワーク的なもので乗り越えた、周りのメンバーに感謝している』などのような表現があると、協調性があると判断される場合もあります。
志望動機
ここもかなりの学生が複雑に考えがちですが、なぜ面接官が志望動機を聞くかというと、
・うちの会社を調べているのか
・当社と合う人物像か
などを主に見ています。
なので、行きたい企業のOB訪問はぜひともおこなって企業研究をしてください。
そしてこれは参考ですが、『当社と合う人物像か』については、あなた(商品)の強みが相手の求める人物像(商品)と合致するような言い方をすると良いでしょう。
あとは、その会社でやりたいことをしっかり伝えることです。
例えば、『私の〇〇といった行動特性や強みが、御社の〇〇という求める人物像に合致したのと、日本一営業が厳しいといわれる御社で自分の力を最大限出し切り、営業トップになりたいと思い応募しました。』
などが一般例でしょう。
余談ですがMR営業について知りたい方はこちら、証券業界について知りたい方はこちらを御覧ください。実体験をベースに話をしていますので参考になると思います。
就活のやりかた~面接編~
面接は必ず20分前には行くようにしてください。
雰囲気に慣れるのもそうですし、万が一遅刻してはいけませんので。
待合室での態度は見られている
ここで注意してほしいのが、待合室でもあなたの態度は見られています。
『受付の人は面接と関係ないだろう』なんて絶対に思わないことです。
受付の人が人事部の方で、待合室での態度を面接官に報告することなんて当たり前にあります。
絶対に待合室でも気を抜かないでください。
面接中の受け答え
注意すべきことは『面接官の言ったことに受け答えすること』です。
面接官が、『今までの人生で頑張ったことは何ですか?』と聞いて、『私は野球部で全国優勝目指して頑張っていました。そこでは〇〇な苦労があり、〇〇という問題もありましたが〜〜〜』
という形で聞いていること以外の内容を延々と話す方が多いのですが、これでは面接官も疲れてしまいますし、求職者側に対してコミュニケーションがない人と判断してしまう可能性があります。
『今までの人生で頑張ったことは何ですか?』と聞かれたのであれば、『私は40名いるサッカーサークルで、関東サークルリーグ1部で優勝を目指しキャプテンとして頑張っていました』などという形で、なるべく相手の質問に対して簡潔に答えるほうがよいでしょう。
そこでもし面接官があなたの言った内容に興味を持てば、『もう少し内容を話してもらえますか?』『特に何を頑張っていたのですか?』など、聞いてくるはずです。
よくある求職者のフレーズ
よくある求職者のフレーズに、
・社会にインパクトある仕事をしたい
・仕事を通じて自己成長をしたい
・社会貢献がしたい
など話をされる方がいらっしゃいます。
正直なところ、これらフレーズは面接官も何百回と聞いているので飽き飽きしています。
なのでこれらのフレーズは使用しない、もしくはオリジナルに言い換える形であなたの想いを面接官にぶつけてください。
また、
ワークライフバランスが整った会社なので応募しました
などと言うのも避けるべきですし、言い換えるべきでしょう。
新人がいきなりワークライフバランスとは何事か?と思う面接官も日本の会社にはまだまだいらっしゃいます。
ぜひとも気をつけましょう。
※面接時の身だしなみの注意点について知りたい方はこちらをご覧ください。
面接後に注意すべきこと
いざ面接が終わって、ほっと一息。
ここからも特に気を付けてほしいのが、
ツイッター、FacebookなどのSNS投稿です。
はっきり言いまして、人事採用はあなたのツイッターやFacebookなどを見ています。
軽々しく、
『今日、〇〇商事の面接が終わったー、行く気ないけど・・・』
などと、ツイッターするのは絶対にやめてください。
もう一回言いますが、採用人事はあなたのツイッターやFacebookを見ています。
また、電話応対なども、相手が電話を切るまで油断しないようにしてください。
採用人事はあなたの電話応対もしっかり見ていますよ。
まとめ
以上、就活のやり方をまとめましたが、
・就活は一人でやってはいけない
・落ちることもあるので気にしない
・OB訪問などで興味ある会社を徹底的に調べる
・面接官が聞き飽きるフレーズは使用しない
・自分のやってきたことが大したことなくても、内定はもらえる
・だれにでもわかりやすく物事を伝える
・応答は簡潔に
・SNSで就活上のつぶやきは要注意
などに気をつけて進めてみましょう。
特に就活は一人でやってはいけない、つまりは自己分析、エントリーシート、面接で話すことなどに常に客観的意見をもらえるようにしてください。
どんな状況でも、しっかりと準備をすれば内定はもらえますので、ぜひとも頑張ってください。
リクルーター面談について知りたい方はこちらの記事をどうぞ